「Q. 舞台裏で目にした一番奇妙なものはなに? 」「A. なんてこった。それ数日は語り続けられるよ。(以下略)」── ディズニーキャラクターの着ぐるみの「中の人」だった男性によるAMA(なんでも聞いて)!夢の国の黒い部分に触れたくない方は要注意!! 

元スレ:I was Goofy at Walt Disney World for over 20 years! AMA! (This post is not for those who wish to preserve the Disney Magic) (2016/12/08)

(OP)
ウォルト・ディズニー・ワールドで20年以上グーフィーをやってたよ!
もし君がディズニーテーマパークでのマジカルエクスペリエンスを維持したいなら、ここで読むのを中断することをお勧めする。
やぁ!これが僕だよ。はじめまして。
ウォルト・ディズニー・ワールドで25年以上働いてた!盗賊で、ギャングで、グレイトムービーライドツアーガイドだった。ストアでグッズを売って、ポリネシアンのゲストサービス(ここの写真は見つからなかった)で働いて、その後ゲストリレーションツアーガイドを務めた。でも1996年にキャラクター部門へ異動して以降は、決して後を振り返らなかった!

君たちが証明を大好きなことは知ってるよ。だからこれを見て、
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その後でこれを見て。
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あぁ、ここに何よりの証明がある。
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こっちはたんなるお楽しみとして。「オフィシャルな」ディズニープリンセスの手の振り方を教えてると、パレードの前に遊んでる、ミッキーマニアパレードにいる、それからプレスイベントのために 空港で飛行機を誘導してる

どんな質問にも答えるよ。プライバシーに立ち入りすぎた質問や変すぎる質問(redditのことは知ってるぞ)以外はね。だからどうぞ!AMA(なんでも聞いて)



Q. もしグーフィーとプルートが同じ犬なら、プルートは犬小屋で暮らしてるのに、グーフィーはミッキーとゴルフしてるのはどういうわけだ?

A. グーフィーのほうがゴルフが上手いから。

Q. グーフィーって正確に言うとなに?

A. 擬人化された犬だよ。うん、その質問はよくされる。

 └・ディズニーの世界はグーフィーとプルートがいるパラドックスにどう対応してるんだろう?だってさ、四足歩行のちっちゃい人間みたいな生物がいたら、めちゃくちゃ気味悪いと思うぞ。

  └・じゃあ……チンパンジーは?

Q. ウォルト・ディズニーの冷凍された頭部のありかは?

A. 城の下。
「ヒョウに注意」と書かれた箱の中。
(訳注:『銀河ヒッチハイク・ガイド』ネタ)

Q. 着ぐるみの中でも写真を撮るときは笑顔?

A. ほぼ毎回。

Q. めちゃくちゃ暑い日を着ぐるみの中でどうやって生き延びてるの?

A. 慣れだね、実際。最初の月は(とくに最初のパレードは)完全に拷問だった。けど数か月後には慣れて、数年後にはコスチュームを着ていることすら忘れることがよくあったよ。

Q. 着ぐるみスーツは定期的に洗濯されてる?毎日とか?フロリダの暑さじゃ2、3日でかなり臭くなるだろうと思うんだけど。

A. 昔は違ったけど、うん、全部パフォーマーたちが脱いだ後に洗濯される。頭部は清掃されて、外気にさらされる。完全にOSHA(労働安全衛生法)フレンドリーだね。

Q. キャラクターのコスチュームを着た状態の誰かが言った一番笑えることは?

A. 「今オナラ出た」── シンデレラ

 └・嘘だねっ、プリンセスは屁をこいたりしないんだぞ。

Q. コスチュームの中から人に話しかけてもいいの?グーフィーの声真似できる?


A. コスチューム着用中にゲストの面前でしゃべることは、いついかなるときも許されない。いかなるときも。
でもバックステージではなんでもアリさ。昔は疑うことを知らない新入りに下ネタジョークを言うのが大好きだったね。グーフィーの笑い声は上手くマネできるよ。でも完璧になるまで何年もかかった。

Q. キャスティングのプロセスはどんなもの?

A. オーディションのプロセスのことなら、他のダンスオーディションみたいなものだよ。でも面白いアニメーションパートがあるよ(ドナルドダックみたいに給仕するとか、プルートみたいに芝刈りをするとか)。
どの役に応募するかによって違うんだ。ある人は数学の試験を要求され、ある人は複数回の面接を要求される。ディズニーに採用されるのは昔は難しかったけど、重罪の前科が複数ない限りは今は誰でも採用されてる。ディズニーは大きくなりすぎたんだ。

 └・1998年にオーディション受けたときは、「スパゲッティーを作って食べて」と言われたよ。


Q. 違うキャラクターを演じてる人たちのステレオタイプって本当?

A. 「フェイス」パフォーマーたち(訳注:着ぐるみでないキャラクターを演じている人たち)の話なら、答えは「イエス」であり「ノー」でもあるよ。一部の休憩所は高校のカフェテリアみたいだ。「クール」なプリンセスたち(エルサとアナ)が片側に座って、「古い」キャラクターたち(白雪姫やメリー・ポピンズ)を満足げにじろじろ眺めるんだ。すごく子どもじみてるよ。
自分がブロードウェイにいると勘違いしてる人もいる。尊敬を要求して、それが叶わないことを嫌ってる。でもこれは少数の極端に嫌な奴らのケースだ。大部分は僕らと変わらないよ。一部は人生で出会った中で最も優しい人たちだね。

 └・同じだよ!ライドのアテンダントたちはゲームより上だと思ってたし、ゲームはフードより上だと思ってたし、フードは清掃より上だと思ってた。真実は、全員同じ会社の粗末な建物で働いてるってことさ!

 └・ジャック・スパロウの代役を演じてた友だちは、ジャック役の男はとんでもない女王様だと言ってたな。90年代の生意気なゲイキャラのステレオタイプを思い浮かべてくれ、それがそいつだ。本当に意地悪で、完全に勘違いしたワガママな女王様だったよ。

 └・>「クール」なプリンセスたち(エルサとアナ)が片側に座って、「古い」キャラクターたち(白雪姫やメリー・ポピンズ)を満足げにじろじろ眺める
それ「古い」プリンセスたちがやるならわかるよ。彼女たちのほうが格上のキャラクターじゃないか……なんでエルサとアナは自分たちがそんなに特別だと勘違いしてるんだ?

 └・君はエルサとアナに「Let It Go(ほっとけよ)」と言ってやるべきだったな。

関連記事:【衝撃の裏設定!?】『アナと雪の女王』の制作スタッフだけど、なんか質問ある?【アナとエルサには…】 

Q. 『グーフィー・ムービー ホリデーは最高!!』公開当時にグーフィーを演じてたことで、なにか良い思い出がある?

A. オー。マイ。ゴッド。
子どもたちが僕に「パーフェクト・キャスト」をやってくれって頼んできたときは、なんのことだかさっぱりわからなかった。だから適当にやったんだ。その子は気に入らなかったが、幸運にもその場にエスコート(当時はアテンダントのことをそう呼んでいた)がいて、「グーフィーはもう忘れちゃったんだよ」と言ってくれた(あの映画を見たことがある人にとっては見え見えの嘘だ)。トレーニングではそういう詳細までは教えてもらえないんだ。自分でなんとかすることになってる。

Q. 客から受けた一番変なリクエストは何?

A. 一度写真を撮るために首を絞めてくれと頼んできた男がいたよ(断った)。難しい質問だね。ゲストたちは馬鹿げた変なことをするのが日常的だからさ。
最悪なのは、新生児をパークに連れてきて、写真を撮るから抱っこしてくれと頼む人たちかな。グーフィーの中で視界は悪いし、着ぐるみたちのことはほっといてくれよ。巨大なグローブとか肉球とか、キャラクターによってそういう何かを手にはめてるのに、なんでそんなのに自分の赤ん坊を抱かせようとするんだ?ハアァッ!

 └・人間て馬鹿なんだよ。

  └・とりわけ、新生児をテーマパークに連れて行くような人間はね。

Q. 舞台裏で目にした一番奇妙なものはなに?

A. なんてこった。それ数日は語り続けられるよ。
1つ際立ったのを挙げると、いろんな部屋に16体のミッキーを配置する必要があったスペシャルイベントのバックステージで、ミッキー全員が一堂に会したのを見たとき。本当に奇妙だった。

Q. もし同じキャラがパークの同じエリアに同時にいたら、誰かがクビになるって本当?

A. 状況によるだろうね。数回アクシデントで代役と遭遇したことがある(そういうこともあるもんさ)。でもあくまでアクシデントだった。クビになるのは(ただの推測だけど)故意にやったときだけだろう。

Q. 働いてる人たちはみんなディズニー精神にあふれてる?それとも他の仕事みたいに自分の仕事を嫌ってる?

A. 他の仕事と本当に変わらないよ。僕自身はいくつかの段階を踏んだ。
はじめはケツから「妖精の粉®」をこいてたけど、数年後はちょっと苦々しく思うようになった。原因は全部マネジメントスタッフにあったんだけど。セットでは問題なくてすごく気に入ってた。でもバックステージでのストレスにはイライラさせられたし、僕はディズニーにその責任を負わせるのが大好きだった。
だけどおよそ10年後、気持ちが落ち着いた。セットにいる一瞬一瞬を愛し(大部分)、同僚の一部は人生の友となった。苦労しただけ成果もあるもんだよ。

 └・妖精の粉™

Q. 最悪と最高の接客体験は?

A. ア~、最悪の接客体験?グラッドナイトパーティー(高校生の卒業祝いパーティー)で殺すぞと脅されたのと、ゲストに「あなたがたの息子さんは店から商品を盗んだために牢屋にいます」と伝えなきゃいけなくて、母親が平静に受け止めなかったときが同じぐらい最悪だったね。
最高の接客体験?全部挙げるには多すぎる。ひとつ特に記憶に残ってるのは、エプコットのミッキーキャラクタースポットで働いてた時のこと。老紳士が列にやってきたけど、僕の側には来なかった。ただ後ろに立って、しばらく僕を眺めていた。20分ぐらい経った後、彼は近づいてきてこう言った。「グーフィー、私には特別な友達がいた。これを君に持っていてほしいと願っていた」グーフィーの中の僕には彼の姿が見えなかった。着ぐるみの目線を合わせるためには下を向いていなきゃいけなかったんだ。でも彼が涙をこらえている様子が聞き取れた。彼は少し震えていたけど、僕をハグしてくれた。あのハグを一生忘れないだろう。ずっと心に残り続けるハグだった。彼は僕の腕の中で泣いていた。そしてこれを僕にくれた。戦時捕虜や戦闘中行方がわからなくなった兵士の家族や友達に送られるピンだ。このピンは僕の宝物のひとつになった。

 └・誰かがこのスレで玉ねぎを切っているようだ。

Q. 君が目撃した中で最悪のキレた子どもor大人は?

A. 一度ハートの女王の着ぐるみの中に入ってたときに、大人が9歳から12歳ぐらいの男の子をボッコボコに殴ってるのを見た。僕らはそんなことが起きたときの対処法を教えられてなかったから、ただその場を離れるしかなかった。
ゲストリレーションでブチ切れてるゲストなら山ほど見たよ。とくに自分の言い分が通らないゲストがいるときにはさ。ときどきカメラを持ってたら良かったのにと思うんだ。/r/PulicFreakout(「公共の場でキレてる奴ら」板)でものすごく評価されただろうから。

 └・2000年か2001年に老女が11歳の少年を殴ってた?だとしたらそれ俺かも。

Q. 給料はどんな感じだった?それほど悪くはなかっただろうね!

A. うーん、25年働いた分の昇給があったけど、それでも1時間に15ドルぐらいしかもらってなかったよ。フロリダは労働権確立法のある州だから、労働組合はほとんど無力だ。カリフォルニアみたいにはいかないんだよ。彼らはもっとずっともらってる。

 └・25年も働き続けてそんなに給料が低いなんて、どうやったら正当化されるんだよ!?傷つけるつもりはないんだ、誤解しないでくれ。

  └・仕事を愛してたら、給料は二の次になるもんさ。

 └・『Mouse Trapped』というドキュメンタリーがある。まさにこのことを取り上げてるんだ。スタッフは人生の大部分をディズニーのために働き、魔法を手掛けて過ごすが、結局は貧乏暮らし。ディズニーは彼らに辞めたいと思わせないギリギリの給料を払うから、ほとんどは辞めることができない。一方でディズニーは数十億の利益を得る。スタッフは60時間働いてなんとか生きていく。貯金もなく、その日暮らしで。

Q. どうして辞めたの?


A. クビになったんだ。複雑な話を短くすると、ドナルドダックがいつも通りに意地悪で、僕のエリアを離れようとしなかった。僕がドナルドダックの帽子のビラ上に「ラブ、グーフィー」ってサインを書いたから。彼はかんしゃくを起こした。僕が彼を持ち場に戻そうと床を引きずっていたとき、「ピートのシリー・サイドショー」のカーテン裏から小さい子どもが走り出てきた。僕らはぶつかって、彼女に尻もちをつかせてしまった。その子は無事だったし誰も苦情を言わなかったけど、ディズニーはカーペットの床の上で着ぐるみを引きずった僕をよくは思わなかった。だからクビにした。

  └・この回答を3回読み直したけど、文字通り受け止めるべきか、ジョークを言われたのかわからない。

    └・文字通りさ。キャストメンバーはキャラクターとして大いに遊びまわる。でもどうやらOPはディズニーが彼をクビにするラインを超えてしまったみたいだね。他にも原因があったかもしれないけど。俺はミッキーの中の女の子と付き合ってたけど、彼女もいつもそういうことやってたよ。

Q. 20年も働いて、そんなことで解雇されるのかよ?戦う気満々だった?

A. 長くて辛い話だよ。ディズニーは今も、僕にこんな痛みとトラウマを引き起こしたなんて思ってもないだろう。戻れなかったのは他の理由もあったと思う。最後の仲裁前に僕が追求した、ある弁護士からの恐ろしい法的アドバイスがそのひとつだ。僕は内部告発者でもあった。それが大きく影響したんだと思う。

 └・ミッキーリークス。

  └・スノーデン・ホワイト。

 └・ディズニーは馬鹿じゃない。あそこで働きたい人はいくらでもいるし、ディズニーは完璧を求める。もし完璧にできなかったら、列に並んだ誰かと交換するだけさ。

関連記事:【米機密情報暴露】エドワード・スノーデンと協力者だけど、なんか質問ある?【CITIZENFOUR】

Q. 今後のキャリアはどうするつもり?

A. 僕は今46歳だ。人を笑わせる以外のスキルは何もない。別の仕事をするなんて考えたこともなかった。だからお手上げだ。たぶんトラブルを抱えた10代のために働くか、他のサービス業かも。ディズニーと同じぐらい僕に情熱をくれるものを探したいんだ。難しいことだけど。

Q. 来園者が決して見ることor知ることができない、ディズニーの最高にクールな面ってなに?

A. キャラクターの衣装を身に着けてる間、誰かの顔に純粋な笑みをこぼれさせたらどんな気持ちがするか。

Q. 素敵な「魔法の瞬間」の思い出がある?20年の間には絶対あるはずだ……

A. 他よりも際立った魔法の瞬間があったよ。誰かが質問してくれるのを待ってた。VIPツアーガイドとしての仕事を辞めて、キャラクター部門に異動した理由がこれなんだ。
僕がシティーホールで働いていたある日、2人のゲストが幼い少女2人を連れて入ってきた。少女のうち1人は車椅子に乗っていて、1人はたった今死に直面したかのような様子だった。どちらも切り傷と打撲の跡があって、車椅子の少女の腕にはギブスがはめられていた。2人の女性は実は病院の看護師だった。2人は僕に少女たちのチケットの返金を頼んできた。それは僕らがなにがあっても拒否していたことだった。 返金の理由をたずねたとき、看護師たちは僕に話して聞かせてくれた。
この2人の少女は両親とエプコットに行った。その帰り道、一家は悲惨な自動車事故に巻き込まれた。母親は少女たちの目の前で頭部を切断された。父親も結局は助からなかったが、2人はまだそのことを知らされていない。一家は海外から来ていて、お金も知人への連絡先情報も持っていなかった。チケットを返しに来たのは、少女たちが家に帰るのを助けるためのお金が必要だから。
僕の心は完全に沈み込んだ。もし君たちもこういう少女たちを目にしたことがあるなら、その理由はわかるだろう。2人は深刻なトラウマを負っていた。僕は2人のチケット代を返金して、その日の残りの時間、彼女たちのプライベートツアーガイドを務める許可をもらった(彼女たちが期待してなかったことだ)。僕は彼女たちをパレードのVIPビューイングエリアに案内した。かつてシティーホールで着ていた衣装で、できる限り案内した。VIPコスチュームを着ている間は彼女たちをそこに置いていかなきゃいけなかった。道すがら、僕は思いつくすべての子供向けジョークを飛ばした。僕は本当に優秀なツアーガイドだった(ツアーガイドの一部を書くのを手伝った)し、子どもを笑顔にする方法も知っていた。でも何も効果がなかった。少女たちは笑顔とはほど遠いところにいた。僕は着替えのために彼女たちを橋に残し、バックステージへと引っ込んだ。そして声を上げて泣いた。これほどまでに残酷なものは、今まで目にしたことがなかった。心をゆり動かされていたし、状況を改善できない無力さに酷い気分だった。彼女たちのもとに戻るとき、アイスクリームを持って行った。アトラクションなんかにも連れて行ったけど、決して笑顔になることはなかった。ただの一度も。看護師たちは気に入って少女たちも乗せようとしたけど、上手くいかなかった。僕らはパレードを見るために橋へと戻った。
正直言って、そこが僕が本物の魔法を目にした場所だった。本物の魔法だ。戯言じゃなくて。
僕はパレード部門に電話して、今何が起きてるかを知らせた。そしてパレード後のプライベートなミートアンドグリートをセッティングした。パレードがリバティー・スクエアに差し掛かったとき、僕は少女たちに教えた。ミッキーに電話して、2人のことを全部話して聞かせたと。ミッキーがパレードの後に会いたいと言っていたと。
車椅子の少女が微笑んだ。彼女は言った。「本当に?」心臓が躍った。「あぁ、本当だよ!ミッキーから言われたんだ。君たちにパレードで彼を探すように、シティーホールへ戻るフロートについて来るように言ってって」 
もう1人の少女も笑顔になった。「今すぐってこと?」彼女が言った。
効果ありだ。2人がしゃべった。声を上げて笑ってはいない。でもしゃべった。このとき初めて少女たちが話すのを聞いた。パレードのパフォーマーたち1人1人が、橋の上の少女たちのもとに現れて、ミッキーを見つけるように言った。彼ら全員がそうしたんだ。
ミッキーのフロートが現れたとき、ミッキー(フロート上の柱に固定されてた)がなんとか横を振り向いて、少女たちを見下ろして、メインストリートを指さした。必要なのはそれだけだった。今や少女たちは興奮していた。死のことは忘れ去り、魔法の世界に没頭していた。僕は目前で起きていることが信じられなかった。僕らはシティーホールに引き上げるフロートについていった。ずっと「ミッキーマニア」を歌いながら。
当時、シティーホールのデスクの裏にはVIPラウンジがあった。困った状況下のプライバシーや、セレブリティーたちをもてなすための。僕は彼女たちをそこへ連れていき、みんなのサインが書かれた本を見せた。夢中で見ていたよ。
その日ミッキーの中に入っていた女の子(K.T.、これがあったからずっと君を大好きさ)がフロートから降りてきた。彼女は着ぐるみの頭を取りもせずにバックステージの僕に近づいてきて、「さ、行くよ」と言った。 僕はミッキーを後ろに連れてVIPラウンジへ入った。だから少女たちが新しい友達に出会った、まさにその瞬間を目撃した。2人は恥ずかしがっていたけど、今やミッキーが主導権を握っていた。あの日2人は「本物の」ミッキーマウスに出会ったんだ。
パレードのキャラクターたちが全員衣装のままやってきて、少女たちに会った。次から次へと入ってきては、ちょっと遊んで去っていった。僕らはあのラウンジに1時間以上いた。ミッキーはずっと着ぐるみ姿のままだった(パレード後にはハードなことだ)。ミッキーがついにお別れを言ったとき、僕の側には興奮して微笑みを止められずにいる2人の少女がいた。2人はしゃべって、しゃべって、しゃべりまくった。
僕らはその後も素晴らしい時間を過ごしたけど、一番印象に残ってるのはバラ園の側を歩いたときだ。姉のほうが言った。「あっ、ママはバラが大好きなの!あ……」そして立ち止まった。僕は手を差し出して彼女をゲートまで連れて行った。彼女を持ち上げて、ゲートの反対側に下ろして言った。「おひとつどうぞ!」お気に入りのバラを摘んだ彼女は幸せそうに見えた。彼女はそれ以上何も言わなかったけど、言う必要もなかった。僕は素晴らしい看護師たちと、素晴らしい少女たちに別れを告げた。そして駅のバックステージへと戻った。今度は泣かなかった。この出来事の一部であれて、本当に良かったと思った。僕は気づいていた。シティーホールでゲストを助けるのが好きだ。でも本当のディズニーの魔法はキャラクター部門にある。僕はオーディションを受け、異動して、決して後ろを振り返らなかった。
追体験させてくれてありがとう。僕にとって特別な日だった。

 └・サー、あんた糞野郎だよ。初めにディズニーの魔法への信頼を失うだろうって宣言しておいて、最高のマジカルディズニーストーリーを聞かせるなんてさ。

  └・ほんとだよ!俺がこのスレに来たのは、OPがディズニーに毒を吐くの読んで笑うためだったんだよ。ランチタイムを幼い少女みたいに泣いて過ごすためじゃなくてさ。

 └・まったくだ。なんて野郎だ。
  追伸:泣いてるのは俺じゃない。お前らだからな。 




(OP)
オー。マイ。ゴッド。朝からずっとAMAやってたよ。ちょっと質問の手を緩めてくれ!全員に答えようとしてるけど、それには数日かかりそうだ。このスレ人多すぎ!
いったんここでストップするよ。でも夜にまたできるだけ回答するつもりだ。たくさんの愛を僕に与えてくれた現役の、そして引退したキャラクターパフォーマーたち全員を讃えよう。君たちが恋しいよ。
redditゴールド(訳注:reddit上でユーザーたちが素晴らしいと思ったスレッドやコメントに与えるアイテム)をありがとう。早くラウンジへ行かなきゃ(そんなものが存在するかどうかわからないけど)。
思い出に感謝してる。また近いうちに会おう。;)


関連記事:【閲覧注意】ディズニーランドでキャラクター演じてたけど、なんか質問ある?【夢と現実】


5着ぐるみの中でも暑さを感じなくなるものなんですね!現在南半球にいる管理人は毎日半袖ですが、暑くてたまらないです……

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