今回は匿名の一般人の方によるAMAです。Redditにおいて、スレッドを立てたユーザーはOP(Original Posterの略称)と呼ばれていますので、今回の記事の中でも(OP)と表記させていただきました。
元スレ:
Q. どこの国での出来事か尋ねる必要ある?それとも明白かな?
A. 面白い質問だね。実はオランダでの出来事なんだよ!
冗談だ。アメリカのカリフォルニアで起きた出来事さ。
┗・カリフォルニアの「訴えたもん勝ち」文化は馬鹿げてる。
┗・カリフォルニアが馬鹿げてるのさ。俺も住人だけど。
┗・俺は引っ越してきたばかりだよ。カリフォルニアってどうかしてるよな!
Q. なんて邪悪なビッ●だ。例えそいつがそんな価値のない人間だったとしても、君が彼女の命を救ったことにグッジョブと言いたい。
A. 彼女の告訴内容には、僕がCPRをしている間に彼女を傷付けたということが含まれていた……たぶん彼女にCPRをしなかったら逆のことが起こったかな?
┗・君は彼女にCPRをしたのか?
┗(OP)あぁ。実際、それが僕を訴えた理由の一部だろう。(僕は黒人だ。彼女は白人で、マイノリティにあまり感謝していなかったようだ)
┗・くそっ、くそっ、くそっ。人間とは思えない、なんて酷い理由だ。一部の白人が●●●野郎で申し訳ない。
┗(OP)ハハ、もし付け加えさせてもらえるなら、カリフォルニアは僕が以前住んでいた地域の一万倍は人種差別主義者のいない州だよ。誰か、僕が住んでた州を当ててみな!
┗・アラバマ?
┗・サウスカロライナ?アラバマ?ミシシッピ?
あるいはもしかして予想もつかないところってこと?ニューヨーク?ワシントンDC?
┗(OP)オハイオだ。酷い場所だった。本当に。
Q. ちょっと待ってくれ。僕は元救急救命士なんだが、ちょっと混乱してる。CPRは心臓が止まってる状態でしかやらないはずだ。心臓が止まっている人間は意識が無い。死にそうだった彼女を蘇らせたっていう印象を、君の説明からは受けなかったんだが。ちょっと説明してくれないか?
Q. えぇと、君の行為が全く逆なら説明がつくんだが。
A. 僕だって何度もそう思ったさ!誰か僕に納得できる説明をしてくれよ。
同じ女性が溺れてるのをもう一度見たら?なにをするだろう?正直な気持ち、僕はなにをするんだろう?って。長い間それを考えていたよ。彼女は僕を訴え、僕の全財産を超える賠償金を要求してきた。彼女は僕の人生を破壊しようとしたんだ。それでも、僕は再び彼女を助けるだろう。彼女を助けることで僕は再度訴えられるということを知っているのに。
だけど次回は名前を教えないようにするだろう。彼女を助けて、そのあと逃げるんだ。:P
今回最悪だったのが、救急隊員が僕の助けや情報を必要とする場合のために、彼らに名前を告げてしまったことなんだ……
┗・この物語の教訓:「誰かを助けた場合、名前を告げずに必死で逃げろ」
┗・あるいは代わりにライバルの名前を告げろ。賞賛されても訴えられても構わない誰かの名前を。
┗・そんなことしたら謙虚でミステリアスなヒーローとして、メディアに取りざたされちゃうよ。
┗・彼がビーチでのレイプに失敗した黒人と報道されない限りな。お 前 ら 現 実 と 向 き 合 え よ 。
Q. 弁護士を雇ったりするのにいくらかかった?苦難はどれぐらい続いたの?
A. 3,500ドルぐらい払ったよ。弁護士を2人雇わなきゃいけなかったんだ。
1人目の弁護士は、原告側の取引を受け入れるように勧めてきた。彼女は裁判で15万ドル(訳注)を要求していた。でも弁護士は、彼女の医療費と訴訟費用と、彼女が治療中に稼げなかった賃金を足した2万ドルで手を打たないかと言ったんだ。裁判の費用だけでその金額を超えるだろうと言ってね。僕は即座に断って、弁護士を解雇した。既に彼に800ドルの前金を払っていて、彼が僕の案件のために働いたのは3時間(多く見積もっても)だった。解決まで3、4ヶ月かかった。僕は訴訟を却下する申し立てをして、それは受け入れられた。
訳注:約1,474万円
Q. 原告が君の時間を浪費したことに対する損害賠償と、君が払った裁判の費用を負担する必要は無いの?
A. それは究極の皮肉だね。僕は取るに足らない裁判費用のために彼女を訴えることもできた。だけど 。
┗・いやいや、こう書くべきだよ。「今日溺れてる子どもを見たんだ。でも彼女を助けなかったよ」
┗・これも付け加えて。「君に感謝してる!クリスマスのディナーを楽しんで!溺れた子にはもう無理だけど。でも病院代を払わなくっていいんだから、OKだよね!^^」。
A. 素晴らしいアイディアだし、きっと効果があるだろう。でも僕は彼女と金輪際関わりを持ちたくないんだ……。
┗・その経験が君に最悪な気分を残したことは明白だ。気の毒に思うよ。きっと良くなるさ。
僕は大きな大学のビルのスーパーバイザーとして働いていた。当時僕は怪我や緊急事態などに対応していて、あるとき、医療行為を行わなければならない事態が起こった。酔っぱらった学生がガラスを殴って動脈を切ったんだ。僕は素早く対応した。そして訴えられた。裏切られたと思ったよ。さらに悪いことには、彼はその後も僕が働いている施設に住んでいた。後に訴訟は取り下げられた。長くはかからなかった。でも僕はしばらく自分に腹を立て、自分のことを信じられずにいた。
そのとき誰かがいくつかの素晴らしい見識を与えてくれた。人が怪我を負うと、心も同じぐらいの傷を負う。それはしばしば悲しみのプロセスにおいて現れ、次いで他者を非難する気持ちが現れる。そんな彼らの耳に一部の弁護士が囁きかける。「金になるぞ」と。家族は矛先のズレた非難を全面的にサポートする。そして君はそれが自分に向けられていることに気づく。
僕に言えることは、その訴えを君に責任があるものとしてとらえる必要は無いということだ。訴えを起こしたのは、体も心も傷ついた人で、遅かれ早かれ、最終的に彼らは自分の過ちに対処できるようになるだろう。君は正しい行いをして、人の命を救った。後で起こったことは、その壮大な出来事においてはちっぽけなことさ。
┗・本当に悪いんだけど、君たちの言ってることが信じられない。この手のことはアメリカの外じゃ決して起こらないんだ。僕の国でそんなことが1度だって起こったことがあるとは思えない。君たちの社会(君もアメリカ人だろう?)は"訴えた者勝ち"だ。君たちの社会では、全ての悪い出来事は常に誰かの過ちのせいにされていて、それ故に、僕はOPが経験したようなストーリーを耳にするんだ。
┗・それは違う。ドイツもかなりの訴訟大国だよ。罵っただけで訴えられるんだ。多くの人が、訴えられた時に裁判費用を払うための保険に入っているよ。
┗・ナンセンスだね。もちろん「この手のこと」はアメリカの外でも起こっている。救命士は、カナダやイギリス、アイルランドを含む多数の国々で訴えられ続けているよ。
Q. わー、胸糞悪いな。俺も13か14のときにビーチで溺れかけて、非番の消防士が俺の命を救ってくれたんだ。「永遠に感謝する」以外のことを思いつきもしなかったぜ。
まぁいい。質問だ。どうしたらビーチのオーナーになれるんだ?普通の土地みたいにはいかないだろ?それから、その経験のせいで人命救助が嫌になったかい?
A. ビーチのオーナーは市だったよ。また同じような状況に出くわしたら、きっとまた同じことをするだろうね。
┗・クソ病院代め!もしあんたが俺の命を救ったら、俺は3,500ドルプレゼントするよ。
┗・↑こいつはほっとけ!俺なら3,501ドル出すぞ!
┗・じゃぁあんたはライフガードがあんたの命を救うのはOKで、医者が救うのはダメだって言うのかよ?
┗・君は医者に3,500 ドル"支払う"ことになるだろう。プレゼントするんじゃなくて。
┗・しかも3,500ドルははじめの1時間分な。
┗・ 君がまた同じ局面で誰かを救うと言ってくれて嬉しいよ。命を救われた全ての人々が、金のために君に襲いかかるわけじゃない。大多数が感謝し、君のことを心に刻んで、大事に接するだろう。
実際のところ訴訟は「君」についてのものじゃなかったって分かってるだろう?
訴訟大国において、正しい行いをするのは困難に違いない。危険な地域での正しい行動が、常に簡単ではないように。僕は身をもって知っている。
不穏な争いが僕の身に、そして僕の周囲に降り掛かってくるような状況の中、常に揺るぎないものがひとつあった。それは他者の凶暴性に直面したときに、「人間」のままでいるという自分の能力だ。
もし再び誰かを助ける機会を持ったならば、どうか思い切って飛び込んでくれ。そして自分が正しい行いをしているということを知ってほしい。
今回のAMAは、医療費+訴訟+人種差別という、アメリカが抱える問題がてんこもりで、なんとも言えない気分になりました。
しかし理不尽な訴訟はアメリカだけではないという意見も。日本も他人事ではなくなってきている気がします……。
同じ女性をまた救うだろうと言っているOPの、心の強さに感服させられました。
↓この記事が面白かったと思ったら、クリックよろしくお願いします

元スレ:
(OP)僕は訓練を受けたスイマーで、ライフガードになるためのクラスも修了している。でも僕にとって水泳はただの趣味以上のものではなく、職業は全く別のものを選んだ。
2007年、僕は溺れていた1人の女性を救った。海岸や海に詳しくない人のために説明しておくと、波は常に君を浜辺に押し戻そうとしている。だが ある地点を過ぎると、海流は君を沖に連れ去るか、あるいはその地点に足止めさせるんだ。ただ浮いているだけでは陸に戻ることができない。そのうち体力を消耗して溺れるだろう。
その日、僕は友人たちとビーチにいた。そして、海のはるかかなたに女の子がいるのに気づいたんだ。「はるかかなた」っていうのはあまりにも遠すぎるって意味。海で泳いでいる他の人たちと比べて、少なく見積もっても2倍以上離れた場所にいた。 彼女の動きを見れば、どういう状況かは一目瞭然だった。彼女は溺れていて、どうにかこうにか水面に頭を出しているって状態だったんだ。僕は陸を振り返った。そこにライフガードはいなかった。後で知ったことだが、ライフガードはちょっと一休みしてトイレに行っていたそうだ。
このことは明らかにしておこう。彼女は1秒ごとに陸地から離れていた。僕は優秀なスイマーだ。彼女に追いついて、そして彼女が水面から顔を出せるように、背中におぶって陸地へと運んだ。彼女は既に大量の水を飲んでいた。彼女を背負い、2人分の重みに耐えながら泳ぐのは、自分の命すら危険に晒す行為だった。でも僕はやり遂げた。
その後彼女は僕を訴えた。後に知ったこと:「彼女は病院で3日間過ごさなければならず、その病院代を支払う余裕がなかった。ビーチのオーナーを訴えようとしたがその要求は取り下げられた。そして僕を訴えた」。なんでかって?僕はもっと早く彼女を救うべきだったから。僕の不注意のせいで、彼女を十分な程素早く陸に連れ戻せなかったから。それにライフガードに仕事をさせるべきだったから。(あぁ、この件は説明済みだろ?)僕は彼女を傷付け、痛みを感じさせた。本当ならそれほど水を飲まずにすんだはずだった。などなど。
僕は裁判で切り抜けた。でも弁護士を雇わなければならず、さらには屈辱に苦しんだ。不必要なストレスだった。うんざりしたし、裏切られた気分だった。AMA(なんでも聞いてくれ)。
Q. どこの国での出来事か尋ねる必要ある?それとも明白かな?
A. 面白い質問だね。実はオランダでの出来事なんだよ!
冗談だ。アメリカのカリフォルニアで起きた出来事さ。
┗・カリフォルニアの「訴えたもん勝ち」文化は馬鹿げてる。
┗・カリフォルニアが馬鹿げてるのさ。俺も住人だけど。
┗・俺は引っ越してきたばかりだよ。カリフォルニアってどうかしてるよな!
Q. なんて邪悪なビッ●だ。例えそいつがそんな価値のない人間だったとしても、君が彼女の命を救ったことにグッジョブと言いたい。
A. 彼女の告訴内容には、僕がCPRをしている間に彼女を傷付けたということが含まれていた……たぶん彼女にCPRをしなかったら逆のことが起こったかな?
┗・君は彼女にCPRをしたのか?
┗(OP)あぁ。実際、それが僕を訴えた理由の一部だろう。(僕は黒人だ。彼女は白人で、マイノリティにあまり感謝していなかったようだ)
┗・くそっ、くそっ、くそっ。人間とは思えない、なんて酷い理由だ。一部の白人が●●●野郎で申し訳ない。
┗(OP)ハハ、もし付け加えさせてもらえるなら、カリフォルニアは僕が以前住んでいた地域の一万倍は人種差別主義者のいない州だよ。誰か、僕が住んでた州を当ててみな!
┗・アラバマ?
┗・サウスカロライナ?アラバマ?ミシシッピ?
あるいはもしかして予想もつかないところってこと?ニューヨーク?ワシントンDC?
┗(OP)オハイオだ。酷い場所だった。本当に。
Q. ちょっと待ってくれ。僕は元救急救命士なんだが、ちょっと混乱してる。CPRは心臓が止まってる状態でしかやらないはずだ。心臓が止まっている人間は意識が無い。死にそうだった彼女を蘇らせたっていう印象を、君の説明からは受けなかったんだが。ちょっと説明してくれないか?
心肺蘇生法(しんぱいそせいほう、CardioPulmonary Resuscitation; CPR)は、呼吸が止まり、心臓も動いていないと見られる人の救命へのチャンスを維持するために行う呼吸及び循環の補助方法である。人工呼吸と心臓マッサージを内容とする。A. すまない。僕のミスだ。呼吸が止まっていたと言いたかったんだ。水を吐かせて息をさせるために、胸部を押して空気を送り込まなきゃいけなかった。 混乱させてごめんよ。言葉の定義が間違ってるなら、喜んで訂正するよ。
Q. えぇと、君の行為が全く逆なら説明がつくんだが。
A. 僕だって何度もそう思ったさ!誰か僕に納得できる説明をしてくれよ。
同じ女性が溺れてるのをもう一度見たら?なにをするだろう?正直な気持ち、僕はなにをするんだろう?って。長い間それを考えていたよ。彼女は僕を訴え、僕の全財産を超える賠償金を要求してきた。彼女は僕の人生を破壊しようとしたんだ。それでも、僕は再び彼女を助けるだろう。彼女を助けることで僕は再度訴えられるということを知っているのに。
だけど次回は名前を教えないようにするだろう。彼女を助けて、そのあと逃げるんだ。:P
今回最悪だったのが、救急隊員が僕の助けや情報を必要とする場合のために、彼らに名前を告げてしまったことなんだ……
┗・この物語の教訓:「誰かを助けた場合、名前を告げずに必死で逃げろ」
┗・あるいは代わりにライバルの名前を告げろ。賞賛されても訴えられても構わない誰かの名前を。
┗・そんなことしたら謙虚でミステリアスなヒーローとして、メディアに取りざたされちゃうよ。
┗・彼がビーチでのレイプに失敗した黒人と報道されない限りな。お 前 ら 現 実 と 向 き 合 え よ 。
Q. 弁護士を雇ったりするのにいくらかかった?苦難はどれぐらい続いたの?
A. 3,500ドルぐらい払ったよ。弁護士を2人雇わなきゃいけなかったんだ。
1人目の弁護士は、原告側の取引を受け入れるように勧めてきた。彼女は裁判で15万ドル(訳注)を要求していた。でも弁護士は、彼女の医療費と訴訟費用と、彼女が治療中に稼げなかった賃金を足した2万ドルで手を打たないかと言ったんだ。裁判の費用だけでその金額を超えるだろうと言ってね。僕は即座に断って、弁護士を解雇した。既に彼に800ドルの前金を払っていて、彼が僕の案件のために働いたのは3時間(多く見積もっても)だった。解決まで3、4ヶ月かかった。僕は訴訟を却下する申し立てをして、それは受け入れられた。
訳注:約1,474万円
Q. 原告が君の時間を浪費したことに対する損害賠償と、君が払った裁判の費用を負担する必要は無いの?
A. それは究極の皮肉だね。僕は取るに足らない裁判費用のために彼女を訴えることもできた。だけど 。
- 僕が勝つという保障は無い。
- 勝ったとしても、彼女が支払うという保障は無い。
- もし負けたら、僕はさらに裁判の費用を払わなきゃいけない。
┗・多くの国では、負けた側が勝った側の裁判費用を支払わなくてはならないよ。アメリカとは違って。
Q. 毎年彼女にクリスマスカードを送ってやれよ。めちゃくちゃ幸せそうで前向きで積極的なカードをさ……。サンタクロースの帽子をかぶった君がビーチに寝そべってる写真と、「僕らが生きてクリスマスを祝えることに感謝!来年の君の安全と成功を祈るよ!PS.来年の夏は気をつけて泳ぐんだよ!」みたいなメッセージを添えてさ。┗・いやいや、こう書くべきだよ。「今日溺れてる子どもを見たんだ。でも彼女を助けなかったよ」
┗・これも付け加えて。「君に感謝してる!クリスマスのディナーを楽しんで!溺れた子にはもう無理だけど。でも病院代を払わなくっていいんだから、OKだよね!^^」。
A. 素晴らしいアイディアだし、きっと効果があるだろう。でも僕は彼女と金輪際関わりを持ちたくないんだ……。
┗・その経験が君に最悪な気分を残したことは明白だ。気の毒に思うよ。きっと良くなるさ。
僕は大きな大学のビルのスーパーバイザーとして働いていた。当時僕は怪我や緊急事態などに対応していて、あるとき、医療行為を行わなければならない事態が起こった。酔っぱらった学生がガラスを殴って動脈を切ったんだ。僕は素早く対応した。そして訴えられた。裏切られたと思ったよ。さらに悪いことには、彼はその後も僕が働いている施設に住んでいた。後に訴訟は取り下げられた。長くはかからなかった。でも僕はしばらく自分に腹を立て、自分のことを信じられずにいた。
そのとき誰かがいくつかの素晴らしい見識を与えてくれた。人が怪我を負うと、心も同じぐらいの傷を負う。それはしばしば悲しみのプロセスにおいて現れ、次いで他者を非難する気持ちが現れる。そんな彼らの耳に一部の弁護士が囁きかける。「金になるぞ」と。家族は矛先のズレた非難を全面的にサポートする。そして君はそれが自分に向けられていることに気づく。
僕に言えることは、その訴えを君に責任があるものとしてとらえる必要は無いということだ。訴えを起こしたのは、体も心も傷ついた人で、遅かれ早かれ、最終的に彼らは自分の過ちに対処できるようになるだろう。君は正しい行いをして、人の命を救った。後で起こったことは、その壮大な出来事においてはちっぽけなことさ。
┗・本当に悪いんだけど、君たちの言ってることが信じられない。この手のことはアメリカの外じゃ決して起こらないんだ。僕の国でそんなことが1度だって起こったことがあるとは思えない。君たちの社会(君もアメリカ人だろう?)は"訴えた者勝ち"だ。君たちの社会では、全ての悪い出来事は常に誰かの過ちのせいにされていて、それ故に、僕はOPが経験したようなストーリーを耳にするんだ。
┗・それは違う。ドイツもかなりの訴訟大国だよ。罵っただけで訴えられるんだ。多くの人が、訴えられた時に裁判費用を払うための保険に入っているよ。
┗・ナンセンスだね。もちろん「この手のこと」はアメリカの外でも起こっている。救命士は、カナダやイギリス、アイルランドを含む多数の国々で訴えられ続けているよ。
Q. わー、胸糞悪いな。俺も13か14のときにビーチで溺れかけて、非番の消防士が俺の命を救ってくれたんだ。「永遠に感謝する」以外のことを思いつきもしなかったぜ。
まぁいい。質問だ。どうしたらビーチのオーナーになれるんだ?普通の土地みたいにはいかないだろ?それから、その経験のせいで人命救助が嫌になったかい?
A. ビーチのオーナーは市だったよ。また同じような状況に出くわしたら、きっとまた同じことをするだろうね。
┗・クソ病院代め!もしあんたが俺の命を救ったら、俺は3,500ドルプレゼントするよ。
┗・↑こいつはほっとけ!俺なら3,501ドル出すぞ!
┗・じゃぁあんたはライフガードがあんたの命を救うのはOKで、医者が救うのはダメだって言うのかよ?
┗・君は医者に3,500 ドル"支払う"ことになるだろう。プレゼントするんじゃなくて。
┗・しかも3,500ドルははじめの1時間分な。
┗・ 君がまた同じ局面で誰かを救うと言ってくれて嬉しいよ。命を救われた全ての人々が、金のために君に襲いかかるわけじゃない。大多数が感謝し、君のことを心に刻んで、大事に接するだろう。
実際のところ訴訟は「君」についてのものじゃなかったって分かってるだろう?
訴訟大国において、正しい行いをするのは困難に違いない。危険な地域での正しい行動が、常に簡単ではないように。僕は身をもって知っている。
不穏な争いが僕の身に、そして僕の周囲に降り掛かってくるような状況の中、常に揺るぎないものがひとつあった。それは他者の凶暴性に直面したときに、「人間」のままでいるという自分の能力だ。
もし再び誰かを助ける機会を持ったならば、どうか思い切って飛び込んでくれ。そして自分が正しい行いをしているということを知ってほしい。

しかし理不尽な訴訟はアメリカだけではないという意見も。日本も他人事ではなくなってきている気がします……。
同じ女性をまた救うだろうと言っているOPの、心の強さに感服させられました。
↓この記事が面白かったと思ったら、クリックよろしくお願いします
